【出題意図】
現代のような、グローバル化、多文化の共存の状況で、自分の育った土地の風土や地域の生活、伝統文化をどう考えるか、と問うている。また、「創造性」とか、クリエイティヴであることに対して、どういうイメージを持っているか、もあわせて問いながら、そのふたつの関係をいかに複合的に考えることができるかをみた。
【評価のポイント】
まず第一に、単純で独りよがりな感想に終始せず、それを超えた思考が展開されているかどうか。作品イメージの描写がていねいで的確かどうかと、文章の読み取りの繊細でていねいな的確さ。自分の意見や、時代に対する観察の明快な記述ができるかどうか。さらに、それらを絡め合わせ、複合し、関係づける。普段からの思考の週間と、開かれた興味を持って世界を感じ取っている、みずみずしい感性を期待した。
2008年11月28日
MAU 芸文 2008
武蔵野美術大学 芸術文化 2008年度
小論文(120分 1000字)
問題
最近、若い世代を中心に、日本の伝統文化が見直され、そのなかで、岡本太郎の発言や作品が、注目されているようです。
与えられた文章や作品のどれかに(複数でも可)、自分なりの解釈で触れながら、「岡本太郎のアプローチ」という論旨で、自由な考えを書きなさい(1000字以内)。
また、自分の論点をキー・ワードとして使った、タイトルをつけなさい。
[配布物]
1. 試験問題
2. 別紙(文章)1956年、昭和31年に出版された、岡本太郎著『日本の伝統』からの一節
3. 別紙(図版)
(1)岡本太郎作樋?が、「森の掟」(1950年、昭和25年)
(2)岡本太郎作の陶製の彫刻「顔」(1952年、昭和27年)
(3)岡本太郎作の写真作品「土偶」(1956年、昭和31年)
(4)岡本太郎作の写真作品「大阪 道頓堀」(1957年、昭和32年)
(5)岡本太郎作の写真作品「熊野 古座河内祭の獅子舞」(1963年、昭和38年)
4. 原稿用紙×1枚
5. B4上質紙(下書き用)×1枚
岡本太郎(画家、彫刻家)
1911年(明治44年)生まれ。1996年(平成8年)没。戦前、若くしてパリに渡り、当時の、先端的な芸術運動に参加するいっぽう、民俗学などを学ぶ。
戦後は、日本で、多面的な創作を活発に行いながら、さまざまな芸術運動をリードした。また、日本の伝統的な文化や、土着の風土や生活を掘りおこし、問題提起をする、著作活動をおこなった。
1970年(昭和45年)、大阪万国博のメイン・シンボルとなる、「太陽の塔」をデザインしたことでも、有名。
【出題意図】
現代のような、グローバル化、多文化の共存の状況で、自分の育った土地の風土や地域の生活、伝統文化をどう考えるか、と問うている。また、「創造性」とか、クリエイティヴであることに対して、どういうイメージを持っているか、もあわせて問いながら、そのふたつの関係をいかに複合的に考えることができるかをみた。
【評価のポイント】
まず第一に、単純で独りよがりな感想に終始せず、それを超えた思考が展開されているかどうか。作品イメージの描写がていねいで的確かどうかと、文章の読み取りの繊細でていねいな的確さ。自分の意見や、時代に対する観察の明快な記述ができるかどうか。さらに、それらを絡め合わせ、複合し、関係づける。普段からの思考の週間と、開かれた興味を持って世界を感じ取っている、みずみずしい感性を期待した。
小論文(120分 1000字)
問題
最近、若い世代を中心に、日本の伝統文化が見直され、そのなかで、岡本太郎の発言や作品が、注目されているようです。
与えられた文章や作品のどれかに(複数でも可)、自分なりの解釈で触れながら、「岡本太郎のアプローチ」という論旨で、自由な考えを書きなさい(1000字以内)。
また、自分の論点をキー・ワードとして使った、タイトルをつけなさい。
[配布物]
1. 試験問題
2. 別紙(文章)1956年、昭和31年に出版された、岡本太郎著『日本の伝統』からの一節
3. 別紙(図版)
(1)岡本太郎作樋?が、「森の掟」(1950年、昭和25年)
(2)岡本太郎作の陶製の彫刻「顔」(1952年、昭和27年)
(3)岡本太郎作の写真作品「土偶」(1956年、昭和31年)
(4)岡本太郎作の写真作品「大阪 道頓堀」(1957年、昭和32年)
(5)岡本太郎作の写真作品「熊野 古座河内祭の獅子舞」(1963年、昭和38年)
4. 原稿用紙×1枚
5. B4上質紙(下書き用)×1枚
岡本太郎(画家、彫刻家)
1911年(明治44年)生まれ。1996年(平成8年)没。戦前、若くしてパリに渡り、当時の、先端的な芸術運動に参加するいっぽう、民俗学などを学ぶ。
戦後は、日本で、多面的な創作を活発に行いながら、さまざまな芸術運動をリードした。また、日本の伝統的な文化や、土着の風土や生活を掘りおこし、問題提起をする、著作活動をおこなった。
1970年(昭和45年)、大阪万国博のメイン・シンボルとなる、「太陽の塔」をデザインしたことでも、有名。
【出題意図】
現代のような、グローバル化、多文化の共存の状況で、自分の育った土地の風土や地域の生活、伝統文化をどう考えるか、と問うている。また、「創造性」とか、クリエイティヴであることに対して、どういうイメージを持っているか、もあわせて問いながら、そのふたつの関係をいかに複合的に考えることができるかをみた。
【評価のポイント】
まず第一に、単純で独りよがりな感想に終始せず、それを超えた思考が展開されているかどうか。作品イメージの描写がていねいで的確かどうかと、文章の読み取りの繊細でていねいな的確さ。自分の意見や、時代に対する観察の明快な記述ができるかどうか。さらに、それらを絡め合わせ、複合し、関係づける。普段からの思考の週間と、開かれた興味を持って世界を感じ取っている、みずみずしい感性を期待した。
2008年11月25日
ブレードランナー概要
視覚表現(絵画/デザイン/映像 etc.)と目の機能
本作品には、作品の核を担う要素として、頻繁に「目(眼球)」が登場する。この作品において「目」が果たしている役割を、視覚表現(絵画/デザイン/映像 etc.)においての「目」が果たす大きな役割を考えながら、解説をしていく。
欧米文化から見た日本文化
本作品は、近未来の世界観に東洋的な感覚(主に日本文化)を持ち込んでいることが、大きな特徴でもある。この世界観は後の多くの作品に大きな影響を与え、近未来の世界観を描く際の一つのカテゴリーを生み出すに至った。なぜ、アメリカ映画である本作品の近未来描写で日本が使用されているのかを、時代背景等を説明しながら、解説していく。
折り紙という造形物の持つ意味
本作品では、折り紙で折られた生き物が、作品の数カ所に登場し、それぞれ象徴的な役割を果たしている。折り紙は日本特有の文化であり、特に欧米人にとっては大きな魅力をもつ造形物として、海外では非常に高い人気を誇っている。日本独自の文化である「折り紙」の持つ大きな魅力を解説し、それが作品の世界観にどのように反映されていくのかを解説する。
社会背景とメディアがアート作品を名作にも駄作にもする
本作品は、現在「名作」の扱いを受けているにもかかわらず、公開当初の興行成績的には大きく失敗をしてしまっている。なぜ、興行成績が失敗し、なぜ、現在名作といわれているのか、当時の社会背景と文化的な事情を説明しながら、社会背景がアート作品に及ぼす影響の一側面を解説していく。
西洋音楽が持つ独自の要素
本作品の一場面で、楽譜とピアノが象徴的に使用されている。「楽譜」および「ピアノ」という素材は、実は本作品で表現されている世界観の根本的な部分を表現しており、その特性は、実はまさに21世紀になって「ユビキタス」という考え方が主流となりつつある現代において、当時よりも顕著に影響しているといえる。
感情や感覚が人間に与えている大きな影響
本作品では、人口造形物である「レプリカント」と呼ばれる存在が、感情や感覚を持つに至っている。感情や感覚は本来、人口造形物には存在し得ないものであるが、原作者が敢えてそれを人口造形物「レプリカント」に与えた世界観を構築することによって、作品の魅力がどのように増しているのかを解説する。
記憶という存在が持っている危うさ
本作品では、人口造形物である「レプリカント」が執拗に過去の記憶を求める。人間にとって記憶は当たり前のように存在しているものだが、人口造形物であるレプリカントにとっては、それは当たり前の存在とはいえない。本作品では、そのことを強烈に感じさせる事によって、人間が信頼しているはずの「記憶」の曖昧さを現実のものとして突きつけている。
本作品には、作品の核を担う要素として、頻繁に「目(眼球)」が登場する。この作品において「目」が果たしている役割を、視覚表現(絵画/デザイン/映像 etc.)においての「目」が果たす大きな役割を考えながら、解説をしていく。
欧米文化から見た日本文化
本作品は、近未来の世界観に東洋的な感覚(主に日本文化)を持ち込んでいることが、大きな特徴でもある。この世界観は後の多くの作品に大きな影響を与え、近未来の世界観を描く際の一つのカテゴリーを生み出すに至った。なぜ、アメリカ映画である本作品の近未来描写で日本が使用されているのかを、時代背景等を説明しながら、解説していく。
折り紙という造形物の持つ意味
本作品では、折り紙で折られた生き物が、作品の数カ所に登場し、それぞれ象徴的な役割を果たしている。折り紙は日本特有の文化であり、特に欧米人にとっては大きな魅力をもつ造形物として、海外では非常に高い人気を誇っている。日本独自の文化である「折り紙」の持つ大きな魅力を解説し、それが作品の世界観にどのように反映されていくのかを解説する。
社会背景とメディアがアート作品を名作にも駄作にもする
本作品は、現在「名作」の扱いを受けているにもかかわらず、公開当初の興行成績的には大きく失敗をしてしまっている。なぜ、興行成績が失敗し、なぜ、現在名作といわれているのか、当時の社会背景と文化的な事情を説明しながら、社会背景がアート作品に及ぼす影響の一側面を解説していく。
西洋音楽が持つ独自の要素
本作品の一場面で、楽譜とピアノが象徴的に使用されている。「楽譜」および「ピアノ」という素材は、実は本作品で表現されている世界観の根本的な部分を表現しており、その特性は、実はまさに21世紀になって「ユビキタス」という考え方が主流となりつつある現代において、当時よりも顕著に影響しているといえる。
感情や感覚が人間に与えている大きな影響
本作品では、人口造形物である「レプリカント」と呼ばれる存在が、感情や感覚を持つに至っている。感情や感覚は本来、人口造形物には存在し得ないものであるが、原作者が敢えてそれを人口造形物「レプリカント」に与えた世界観を構築することによって、作品の魅力がどのように増しているのかを解説する。
記憶という存在が持っている危うさ
本作品では、人口造形物である「レプリカント」が執拗に過去の記憶を求める。人間にとって記憶は当たり前のように存在しているものだが、人口造形物であるレプリカントにとっては、それは当たり前の存在とはいえない。本作品では、そのことを強烈に感じさせる事によって、人間が信頼しているはずの「記憶」の曖昧さを現実のものとして突きつけている。
2008年09月21日
筑波大学 デザイン専攻 2004年度
2004年度
(論述1:120分)
幅3mの歩道にバス停の設置を計画すると仮定して、あなたの考えで、特に配慮すべき事柄を5つ挙げなさい。そしてそれぞれの事柄について、それがなぜ配慮すべきか、またそれをどのように配慮したら良いかを解答用紙2枚以内で説明しなさい。
○注意
設定されている条件以外については、各自設定してよい。各自で設定した条件を加えて説明してもよい。スケッチ等の図を含めてもよい。
(論述2:90分)
問題1
添付資料は、あるスーパーマーケットの写真です。この写真を見て、このスーパーマーケットの空間、サイン、色彩、道具など、デザインに関わる問題点として気付いたことを列記しなさい(いくつでもよい)。
問題2
その問題点から一つを選んで解決する方法を考え、簡単に説明しなさい。
○解答用紙2枚以内で解答する。スケッチ等の図は含めないで解答する。
(論述1:120分)
幅3mの歩道にバス停の設置を計画すると仮定して、あなたの考えで、特に配慮すべき事柄を5つ挙げなさい。そしてそれぞれの事柄について、それがなぜ配慮すべきか、またそれをどのように配慮したら良いかを解答用紙2枚以内で説明しなさい。
○注意
設定されている条件以外については、各自設定してよい。各自で設定した条件を加えて説明してもよい。スケッチ等の図を含めてもよい。
(論述2:90分)
問題1
添付資料は、あるスーパーマーケットの写真です。この写真を見て、このスーパーマーケットの空間、サイン、色彩、道具など、デザインに関わる問題点として気付いたことを列記しなさい(いくつでもよい)。
問題2
その問題点から一つを選んで解決する方法を考え、簡単に説明しなさい。
○解答用紙2枚以内で解答する。スケッチ等の図は含めないで解答する。
2008年09月17日
多摩美術大学 外国人留学生試験
2006年度(全学科共通)
小論文(1時間30分800字程度)
「二十一世紀の美術」について、あなたの理想像を800字程度で記述しなさい。
2005年度(全学科共通)
小論文(1時間30分800字程度)
「10年後の自画像」について、800字程度で書きなさい。
2004年度(全学科共通)
小論文(1時間30分600字程度)
日本の芸術あるいは文化は、古代から現在に至るまで、海外と様々な点で影響を与え 合ってきた。このことについて、あなたの思うところを600字程度で論じなさい。
小論文(1時間30分800字程度)
「二十一世紀の美術」について、あなたの理想像を800字程度で記述しなさい。
2005年度(全学科共通)
小論文(1時間30分800字程度)
「10年後の自画像」について、800字程度で書きなさい。
2004年度(全学科共通)
小論文(1時間30分600字程度)
日本の芸術あるいは文化は、古代から現在に至るまで、海外と様々な点で影響を与え 合ってきた。このことについて、あなたの思うところを600字程度で論じなさい。
2008年09月16日
多摩美術大学 造形表現学部 社会人入試 造形学科
2006年度
作文(60分400字)
次の課題について、400字以内で書きなさい。
「コスチューム(衣装)」
作文(60分400字)
次の課題について、400字以内で書きなさい。
「コスチューム(衣装)」
2008年09月05日
網膜ディスプレイ
網膜ディスプレイ、ブラザーが2010年に発売へ
人間の感覚器官は、いわゆる五感(視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚)のどれであろうとも、(1)感覚器官で情報を受信する→(2)神経の電位変化によって脳に伝送する→(3)脳で情報を解析するという順番で「知覚する」。
現状では、人間が近くを行うのには外部からの刺激(情報伝達)を各感覚器官で受信し、上記のプロセスをへて近くを行っている訳だが、将来的には、(1)あるいは(2)の部分の省略がなされるようになってもおかしくないし、そのような状態を想定して描かれているSFもいくつも存在している(フィリップ・K・ディック
「 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
」など)
この網膜ディスプレイ、テクノロジーが(1)(2)のプロセスの省略へと一歩近づいたと言えるだろう。つまり、今まではコンピューター内の情報は物理的にディスプレイに投影され、人間はディスプレイに写し出された映像を空気と光を介してから眼球で知覚し、やっと(1)のプロセスへと到達していたわけであるから。人間の目とディスプレイが例えば50cm程度離れているものだとしたら、今回の技術は、それをほんの数センチにまで近づけたものだと言えるだろう。
この技術は今後機器の小型化と投影解像度の高解像度化を進ませることになるだろう。ある程度小型・軽量化が進んで投影できる解像度も上がったら、間違いなく軍事・治安維持目的に利用されることになるだろう。そして、もしかしたら将来的に、極度の近視や乱視の矯正をする為の技術として応用される可能性もある。
近視や乱視は網膜に適切に映像を投影しない為に起こるものである。だから、あらかじめ網膜に投影するべき映像のズレのパターンを解析してモジュール内にインプットしておけば、そのズレのパターンを修正して画像を網膜内に投影することも可能となるのである。。
問題は、どのように目に入ってくる生の光をシャットアウトするか、だ。この段階の技術だと、外の景色は透けて見えているみたいなので。サングラスのような形で目を覆ってシャットアウトすることになるのかもしれない。もしかしたら、アニメ「装甲騎兵ボトムズ
」の主人公キリコが装着しているようなゴーグル型になるのかも知れない。そうなると、一般人が使うには少し難しい。「私は極度の近視です」とアピールしているようなものだから。
しかしそれでも、攻殻機動隊
の世界が、また少し近づいたといえるのではないだろうか。
人間の感覚器官は、いわゆる五感(視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚)のどれであろうとも、(1)感覚器官で情報を受信する→(2)神経の電位変化によって脳に伝送する→(3)脳で情報を解析するという順番で「知覚する」。
現状では、人間が近くを行うのには外部からの刺激(情報伝達)を各感覚器官で受信し、上記のプロセスをへて近くを行っている訳だが、将来的には、(1)あるいは(2)の部分の省略がなされるようになってもおかしくないし、そのような状態を想定して描かれているSFもいくつも存在している(フィリップ・K・ディック
この網膜ディスプレイ、テクノロジーが(1)(2)のプロセスの省略へと一歩近づいたと言えるだろう。つまり、今まではコンピューター内の情報は物理的にディスプレイに投影され、人間はディスプレイに写し出された映像を空気と光を介してから眼球で知覚し、やっと(1)のプロセスへと到達していたわけであるから。人間の目とディスプレイが例えば50cm程度離れているものだとしたら、今回の技術は、それをほんの数センチにまで近づけたものだと言えるだろう。
この技術は今後機器の小型化と投影解像度の高解像度化を進ませることになるだろう。ある程度小型・軽量化が進んで投影できる解像度も上がったら、間違いなく軍事・治安維持目的に利用されることになるだろう。そして、もしかしたら将来的に、極度の近視や乱視の矯正をする為の技術として応用される可能性もある。
近視や乱視は網膜に適切に映像を投影しない為に起こるものである。だから、あらかじめ網膜に投影するべき映像のズレのパターンを解析してモジュール内にインプットしておけば、そのズレのパターンを修正して画像を網膜内に投影することも可能となるのである。。
問題は、どのように目に入ってくる生の光をシャットアウトするか、だ。この段階の技術だと、外の景色は透けて見えているみたいなので。サングラスのような形で目を覆ってシャットアウトすることになるのかもしれない。もしかしたら、アニメ「装甲騎兵ボトムズ
しかしそれでも、攻殻機動隊
2008年09月04日
社会の中のデザイン
私にとって「デザイン」とは、「社会そのもの」である。
「デザイン」は、デザイナー側の一方的な主観によっては成立しない。製品は「使用」されることが前提だ。「使用」は「機能性」と不可分であり、「機能性」はデザインの根本となるものであるから、デザイナーはあらかじめ、その製品が誰に使用され、どのような用途で使われるのかを踏まえた上でデザインを行って行く必要がある。
デザイナーは常に社会を見据え、その時代に必要とされているものを研ぎ澄まされた感性で見抜かなければならない。そして未来へのベクトルを予測しながら製品を作り出し、「必要」の解答を次々と提示する。
社会に必要とされないものは、大量生産され、購入され、使用されることが前提の製品デザインに入り込んでも、結局は消えてしまう。だからこそ、「社会」が「デザイン」の基礎を築く根本的な要素だと言えるのである。
「デザイン」は、デザイナー側の一方的な主観によっては成立しない。製品は「使用」されることが前提だ。「使用」は「機能性」と不可分であり、「機能性」はデザインの根本となるものであるから、デザイナーはあらかじめ、その製品が誰に使用され、どのような用途で使われるのかを踏まえた上でデザインを行って行く必要がある。
デザイナーは常に社会を見据え、その時代に必要とされているものを研ぎ澄まされた感性で見抜かなければならない。そして未来へのベクトルを予測しながら製品を作り出し、「必要」の解答を次々と提示する。
社会に必要とされないものは、大量生産され、購入され、使用されることが前提の製品デザインに入り込んでも、結局は消えてしまう。だからこそ、「社会」が「デザイン」の基礎を築く根本的な要素だと言えるのである。
多摩美術大学 造形表現学部入試課題「あなたにとっての社会とデザイン」
間
花火の「間」が作り出す美しさ、それこそが、日本文化の特質である。
次々と打ち上げられる花火。大勢の人込みの中で感じる溜息と歓声に囲まれて、真暗な夜空を見上げ、我々はそれを鑑賞する。
花火は暗い夜空をキャンバスとし、明るく空を彩る花火とのコントラストによって美しさが成立している。しかし、我々は花火が空に打ち上がらない「間」も同時に鑑賞し、その美しさをよりいっそう際立たせているのだ。
次に打ち上げられる花火を期待しているその瞬間、そこに満ちる静寂のリズムは絶妙な間合いで設定され、「期待と余韻の間」「光と歓声の彩り」がリズミカルに連鎖することにより、打ち上がった花火は、なお一層美しいものに彩られるのである。
そして全ての花火が打ち上げられた時、凛と張りつめる空気が「余韻の間」となって夜空にたなびき、花火大会は美しいままで「終わり」の時を迎えることになるのだ。
次々と打ち上げられる花火。大勢の人込みの中で感じる溜息と歓声に囲まれて、真暗な夜空を見上げ、我々はそれを鑑賞する。
花火は暗い夜空をキャンバスとし、明るく空を彩る花火とのコントラストによって美しさが成立している。しかし、我々は花火が空に打ち上がらない「間」も同時に鑑賞し、その美しさをよりいっそう際立たせているのだ。
次に打ち上げられる花火を期待しているその瞬間、そこに満ちる静寂のリズムは絶妙な間合いで設定され、「期待と余韻の間」「光と歓声の彩り」がリズミカルに連鎖することにより、打ち上がった花火は、なお一層美しいものに彩られるのである。
そして全ての花火が打ち上げられた時、凛と張りつめる空気が「余韻の間」となって夜空にたなびき、花火大会は美しいままで「終わり」の時を迎えることになるのだ。
多摩美術大学 芸術学科入試課題「日本文化の特質」
イーゼルの向こう
イーゼルのこちら側。それが、私の居場所だ。
凛と張り詰めた空気。空気を震わせるのは、紙をこする音。鉛筆が触れ合う、乾いた音。それだけ。私は微動だにせず、一定の時間、ただの人形であり続ける。動作、という、動物に許された最大の価値をかなぐり捨て、じっと無機物のようにあり続ける。
私は、描かれている。イーゼルが、描く者と描かれる者との間に隔たりを作る。真白な空白を、画家は自分の想いで埋めていく。
時には優しく。時には大胆に。イーゼルの向こう側の画家が変わる度に、違った私が記録されていく。炭素と紙。ただそれだけで、様々な私がそこに現れる。
私はたった一人だが、残される私はたったひとつではない。様々な紙に、キャンバスに、残された様々な私がどこかで生きていく。
イーゼルのこちら側。たった一人の私から、様々な私が巣立っていく。そんな私の居場所。
凛と張り詰めた空気。空気を震わせるのは、紙をこする音。鉛筆が触れ合う、乾いた音。それだけ。私は微動だにせず、一定の時間、ただの人形であり続ける。動作、という、動物に許された最大の価値をかなぐり捨て、じっと無機物のようにあり続ける。
私は、描かれている。イーゼルが、描く者と描かれる者との間に隔たりを作る。真白な空白を、画家は自分の想いで埋めていく。
時には優しく。時には大胆に。イーゼルの向こう側の画家が変わる度に、違った私が記録されていく。炭素と紙。ただそれだけで、様々な私がそこに現れる。
私はたった一人だが、残される私はたったひとつではない。様々な紙に、キャンバスに、残された様々な私がどこかで生きていく。
イーゼルのこちら側。たった一人の私から、様々な私が巣立っていく。そんな私の居場所。
多摩美術大学 美術学部一般入試課題「私の居場所」

