晩秋。樹々の葉が赤や黄色に染まる。来るべき冬に備え、樹々は染まった木の葉を落とし、地面を色とりどりの絨毯に染め上げる。
落ち葉は、最初から落ち葉だったわけではない。最初は枝に宿された単なる葉として生まれ、そこで成長を重ねていく。春に芽吹き、夏に盛り、秋に色づき、そして、冬を向かえようとするまさにその時、落ち葉となって冬の当来を告げるのだ。
枝から落ちる、その一瞬。ほんの一瞬の時間が、ただの葉を「落ち葉」に変える。ただの葉は、落ち葉という名を与えられ、樹ではなく、土を肥やすという新しい任務を帯びて、地面に到達する。私達はそれを踏み付け、落ち葉はだんだんと土と一体化し、バクテリアという微細な生物によって、土に還元されていく。
今も私の頭上では、さまざまな枝が、至る所で落ち葉という瞬間の連続を、気紛れに生み出し続けている。
2008年09月04日
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